「L'incursion」

AI コンピューター・ミュージック・コンサート

Suguru Goto, Associate Professor at Tokyo University of the Arts, has been internationally acclaimed and is active in the world. He is skillful in four languages, French, English, German and Japanese. He has released innovative and exciting works in connection with new technologies worldwide. Concerning this work, “In 20 years, AI will develop and exceed human intelligence, and eventually dominate humankind.” (Ray Kurzweil), in the era of singularity, “Can AI dominate human beings?” AI learns and understands the music humans play, and performs accompaniment or even creative acts. Therefore, as you can see from the title “L’incursion”, the sensational question “AI may dominate humans” comes to mind in this work. This work will be of high value by 2045 (the era of the singularity).

東京芸術大学、准教授の後藤英は国際的に評価されており世界活地で活躍。仏、英、独、日の4カ国語を巧みにこなし、新たなテクノロジーと関連させた斬新で刺激的な作品を世界中を発表している。この作品「20年後にはAIが発展して、人間の知能を超えてしまい、やがて人類を支配してしまうのだ。」(Ray Kurzweil)の言葉を戻り、シンギュラリティーの時代に「本当に人間はAIを支配することが出来るのだろうか?」について取り組んだものである。 AIは人間の演奏する音楽を学習・理解すると共に、伴奏付けあるいは創造的行為さえこなす。よってタイトルの「L’incursion(=外敵の侵入)」からも窺える通り、本作品では「AIが人間を支配してしまうかもしれない」というセンセーショナルな問いが浮かぶこととなった。
は人間の演奏する音楽を学習・理解すると共に、伴奏付けあるいは創造的行為さえこなす。よってタイトルの「L’incursion(=外敵の侵入)」からも窺える通り、本作品では「AIが人間を支配してしまうかもしれない」というセンセーショナルな問いが浮かぶこととなった。2045年(シンギュラリティーの時代)までには高い価値の作品となっていることだろう。

個展について

この個展は、後藤英が長年、ヨーロッパ にて取り組んだ現代音楽、新たなコンピューター音楽を日本にて紹介するための ものである。 ここでのコンピューターとは、最近、発展が目覚ましい AI(人 工知能)の技術が用いられ、人間の演奏者が自由に演奏したものに対して、AI がその音楽を理解して、伴奏を同時に行うシステムである。また、AI の機械学 習(マシンラーニ ング)を用いて、人間がこれまで聞いたことがなかった新た な創造をコンピューターと共に行うものである。

今回の企画は新たなコンピューター音楽の作品を発表するものである。現代音楽の演奏者、アンサンブルと、コンピューターが同時に演奏する、ライブエレクトロニクス(インタラクティブミュージック)が中心となりコンサートの形で構成される。その演奏はソリストとコンピューターによる同時の演奏、そしてコンピューターの計算によって作られたアンサンブルの作品から構成される。
ここでのコンピューターとは、最近、発展が目覚ましいAI(人工知能)の技術が用いられ、人間の指揮者の動きに対して、AIがその指揮を理解して、アンサンブルの各演奏家に指示を行うシステムである。また、AIの機械学習(マシンラーニング)を用いて、人間がこれまで聞いたことがなかった新たな創造をコンピューターと共に行うものである。AIと現代音楽の可能性をさらに多くの人に知ってもらいたい。

東京オペラシティ リサイタルホール

2022年3月20日

開場 : 17時00分 / プレトーク:17時30分 / 開演:18時 / 終演時間 :20時

〒163-1403 新宿区西新宿3-20-2 3F
Tel. 03-5353-0788

出演者

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辺見康孝(Vn)|鈴木俊哉(Recorder)|大石将紀(Sax)|ヨハ ナン・ケンドラー(Vn)|安田貴裕(Va)|松本卓以(Vc)|鷹羽弘晃(Cond)|會田瑞 樹(Perc)|後藤英(Computer)

作曲者/曲目

Composer/program

・後藤英: Temps Tressé – ヴァイオリンとコンピューターのために

・後藤英: quantiqueG II – グレートバスリコーダーとコンピューターのために

・後藤英: L’incursion – サクソフォンとコンピューターのために

・後藤英: Duali II -リコーダーと弦楽四重奏のために

・後藤英: (新作)- Sax、Vn、Va、Vc、Perc.のために

チケット情報

ticketing info

チケット料金:¥3,000 (全自由席)

チケットの購入のご希望の際は以下より購入できます
東京オペラシティチケットセンター  03-5353-9999 (電話:10時-18時 店頭:11時-19時)

3月9日からイープラスでコンサートのチケットがネット上で買えるようになります。以下のリンクから購入してください(3月9日から情報が閲覧できます)。https://eplus.jp/sf/detail/3592980001-P0030001

問い合わせ先名称:東京芸術大学 音楽環境創造科 後藤研究室 実行委員会

問い合わせ先電話番号またはメールアドレス:gotolabedu@gmail.com

お問い合わせ先リンク:https://gotolabedu.geidai.ac.jp/incursion/

助成:公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団、公益財団法人 朝日新聞文化財団、公益財団法人 花王芸術・科学財団 (アイウエオ順)

協力:東京芸術大学 音楽環境創造科

Composer

SuguruGotoPortrait

後藤 英 / Suguru Goto

作曲家、ニューメディア・アーティスト。国際的に評価されており世界活地で活躍。刺激的な作品で新たなテクノロジーと関連させて発表している。フランス、パリにあるポンピドゥー・センターのIRCAMの招待作曲家、研究員、ボルドー芸術大学の准教授を経て、現在は東京芸術大学の准教授。
主な賞歴は、ボストン・シンフォニー・オーケストラ・フェローシップ、タングルウッド音楽祭より、クーセヴィツキー賞、ワシントン州のマルゼナ国際作曲コンペティションにて第1位、ドイツにてベルリナー・コンポジション・アウフトラーゲ1994、パリのユネスコで行われた、IMC国際作曲家会議にて入選、フランス政府よりDICREAM、ドイツ、ベルリンのミュージック・シアター・ナウ・アワード2008にて受賞、フランス、バン・ニューメリック4、アンガン・デ・バン・デジタル・アート国際フェスティバルにて、「OFQJダンス・ニューテクノロジー賞」を受賞、2010年ブラジルのFileフェスティバルにてFILE PRIX LUXのElectronic Sonority Honor Award 賞、2011年イタリアにてAction Sharing 2の大賞を受賞、2013年KAO国際キネティック・アート・コンペティションにて第2位、同年オーストリアのアルスエレクトニカにてデジタル・ミュージック&サウンド・アートの栄誉賞を受賞などが挙げられる。作品は世界各国の音楽祭、レゾナンス/IRCAM、タングルウッド音楽祭、ICC、SONAR、 Haus der Kultures der Welt, ISEA、NIME, ヴェネツィアビエンナーレなどにて演奏されている。
http://gotolab.geidai.ac.jp/

Performer

HiroakiTAKAHA

鷹羽弘晃/Hiroaki Takaha

指揮

2001年桐朋学園大学作曲理論学科卒業。指揮を小泉ひろし、秋山和慶の各氏に師事。パリ・エコール・ノルマル作曲科Diplome Supérieur取得。現代音楽を中心にキャリアを重ね、アンサンブル・ノマドやアール・レスピラン等に客演。これまでに多くの作品初演を手掛ける。和楽器と古楽器による「アンサンブル室町」では、2013年度の公演が佐治敬三賞を受賞した。作曲、ピアノ演奏、指揮で活動のほか、ソルフェージュを中心に音楽教育を行なっている。アンサンブル・コンテンポラリーαメンバー。

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鈴木俊哉/Tosiya Suzuki

リコーダー

アムステルダム音楽院卒業。リコーダーを花岡和生、W.ファン・ハウヴェに師事。リコーダーの可能性と技術の開拓に 取り組む。L.コーリ、B.ファーニホウ、L.フランチェスコーニ、原田敬子、細川俊夫、伊藤弘之、野平一郎、S.シャリーノ、湯浅譲二といった作曲家たちと共同作業をおこない、彼等の作品を初演す る。ウィーンモデルン、チューリッヒ新音楽の日、ガウデアムス(Amsterdam)、ダルムシュタット、ISCM世界音楽の日々(‘95,’00,’01,’02)、秋吉台、パリの秋、武生、ロワイヨモン(Voix Nouvelles)、コンポージアム、ヨーロッパ・アジア国際現代音楽祭(Kazan)、クランクシュプーレン(Schwaz)、トンヨン、フェスティバル・ア・テンポ(Caracas)、メルボルンR.C.オープニングフェスティバル、ルーマニア国際現代音楽祭、アジアーゴ音楽祭、サントリーサマーフェスティバル、中国-アジア音楽週間(南寧)、ニュージーランド・フェスティバル(Wellington)、Etching Festival(Auvillar,France)、Melos-Ethos (Bratislava)等の音楽祭にソリストとして参加。ヨーロッパ、アメリカ、アジア各地で現代奏法に関するワーク ショップやリサイタルを行う。’02年のダルムシュタット夏期講習会講師。東京都交響楽団、セントラル愛知交響楽団等と共演。また、京都府教育委員会の派遣講師「夢大使」として子供たちにもリコーダーを教え、京都府の各小学校だけでなく、国内や台湾の小中学校でも教える。ソロCD 「Tosiya Suzuki Recorder Recital」はドイツの音楽ジャーナル、音楽と美学協会よりMusic & Ästhetik Interpretationsprize 2003を受賞。他に、名古屋市民芸術祭賞、ダルムシュタット奨学生賞、クラーニッヒシュタイナー音楽賞、第24回中島健蔵音楽賞、第1回創造する伝統賞、第14回佐治敬三賞を受賞。エリザベト音楽大学特別講師。
www.tosiyasuzuki.com/

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大石将紀/Masanori Oishi

サクソフォン

東京芸術大学卒業。同大学院修了後渡仏、パリ国立高等音楽院・大学院修了。02~04年まで文化庁派遣芸術家海外研修員として研鑽を積む。在仏中は、ダヴォス国際音楽祭(スイス)等の音楽祭、ポンピドゥーセンターやルーブル美術館(共にパリ)のプロジェクトに参加。08年に帰国し東京オペラシティ財団「B→C」に出演。朝日新聞誌上等で高い評価を得た。以降日本国内、ヨーロッパでのリサイタルや、サントリー・サマーフェスティバル、東京オペラシティ財団・コンポージアム、武生国際音楽祭などへの出演、TV、ラジオへの出演、地域創造の支援アーティストとして地域交流プログラムを展開するなど幅広い活動を展開。14年「東京現音計画」で第13回佐治敬三賞受賞。15年「NO MAN’S LAND Masanori Oishi plays Jacob TV」をリリース。また18年日本、アメリカ、ヨーロッパでリリースした2ndアルバム「SMOKE 日本の無伴奏作品集」は令和元年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞を受賞した。
現在、大阪音楽大学特任准教授、東京藝術大学、洗足学園音楽大学各講師、またエリザベト音楽大学特別講師として後進の指導にも当たる。 www.m-oishi.com

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辺見康孝/Yasutaka Hemmi

ヴァイオリン

松江市生まれ。現代の作品を得意とし、独自の奏法を開発し従来の奏法では演奏不可能な作品もレパートリーとしている。これまでに日本をはじめベルギー、オランダ、フランス、イタリア、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、スロヴェニア、ハンガリー、オーストラリア、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ、南アフリカ共和国、韓国、香港で演奏活動を行っており、様々な国際音楽祭に招待されている。
2001年より2年間はベルギーのアンサンブルChampdActionのヴァイオリニスト、帰国後はnext mushroom promotionや武生アンサンブルのヴァイオリニストとして精力的に演奏活動を行う他、ハーピスト松村多嘉代とのデュオX[iksa](イクサ)ではオリジナル曲やオリジナルアレンジで新たな境地を開拓している。
2012年には日本人としては初めてジョン・ケージの「フリーマン・エチュード」全32曲リサイタルを日本現代音楽協会主催で行い、話題となった。近年はダンサーとの活動も多く、鈴木ユキオや白井剛、吉本大輔、ダムタイプのアーティストとも作品を発表している。
2018年には“へんみ弦楽四重奏団”のメンバーを固定し、2019年にリゲティの弦楽四重奏曲で全国ツアー、2021年からは大阪で定期公演を開始した。
スタンフォード大学(アメリカ)などでの現代奏法についてのレクチャーは好評で、作曲家の創作活動に刺激を与え続けている。
2004年にMegadisc(ベルギー)からリリースされたソロCD、数々のX[iksa]アルバムの他、多数のCD録音に参加。

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ヨハナン・ケンドラー/Yohanan Chendler

ヴァイオリン

イスラエルのエルサレム生まれの作曲家、ヴァイオリニスト。エルサレム音楽舞踊アカデミーでマーク・コピットマンに作曲を師事。彼の数々の作品は、アスペン音楽祭、キジアーナ音楽、 アジア音楽祭招待,エッチング音楽祭,などの音楽祭において発表される。 2017-2019年には作曲家およびヴァイオリニストとして武生国際音楽祭に招待されている。
ヴァイオリン奏者としては主に現代音楽に携わる。アメリカの東海岸を拠点に活動するユーヴェンタス現代音楽アンサンブルのヴァイオリニストとして活躍する。ダニエル•バレンボイム、クルト•マズア、ピエール・ブレーズ、などの指揮者によって率いられたオーケストラで演奏した経験を持つ他、アルバニー・レコードとニュー・ダイナミック・レコードによりアメリカ現代音楽作曲家の作品を演奏したものが録音された。
ブランダイス大学より音楽理論と作曲の博士号を取得した後、ブランダイス大学、ハーバード大学、クラーク大学で教鞭をとった。作品はベルベン・ミュージックとルシアン•バディアンより発行されている。

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松本卓以/Takui Matsumoto

チェロ

東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。在学中に福島賞受賞。藝大定期にてサン=サーンスのチェロ協奏曲を協演。現在はバロックから現代、タンゴまで精力的に演奏活動を展開している。特に現代音楽の分野では作曲家との共同作業に力を入れており、これまでに350曲を超える初演を行ってきた。またガウデアムス国際現代音楽祭(オランダ)、セルバンティーノ国際音楽祭(メキシコ)をはじめ、国内外の音楽祭に数多く出演している。クァルテット・アルモニコ、エレメンツ・クァルテット、Ensemble Contemporary α、アンサンブル東風、小松亮太&オルケスタティピカのメンバー。アンサンブル・ノマドレギュラーゲスト。東京藝術大学管弦楽研究部及び同大学附属音楽高等学校非常勤講師。藝大フィルハーモニア管弦楽団チェロ奏者。

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安田貴裕/Takahiro Yasuda

ビオラ

1978年生まれ。川畠正雄、山口裕之、三戸康雄、ロバート・ダヴィドヴィチの各氏に師事。東京音楽大学入学後、奨学金を得て州立フロリダ国際大学へ入学。帰国後フリーランスとしてヴァイオリン、ヴィオラを演奏するほか、同時代の作曲家の作品を取り上げることを主眼に演奏活動を行なう。東京オペラシティ主催の同時代音楽企画「コンポージアム」シリーズ、サントリーホール主催のポリーニ・パースペクティヴなど、ホール企画の演奏会にも多く出演している。KEI音楽学院講師。

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會田瑞樹/Mizuki Aita

打楽器

1988年宮城県仙台市生まれ。日本現代音楽協会主催”競楽Ⅸ”第二位入賞と同時にデビュー以降、これまでに300作品以上の新作初演を手がけ「初演魔」の異名をとる打楽器/ヴィブラフォン奏者。第10回JFC作曲賞入選を得て作曲家としてもその頭角を現している。演奏/作品はNHKはじめ、リトアニア国営放送で放送。2021年、現代作品の魅力を多彩に紹介したヴィブラフォンソロリサイタル in OSAKAの成果により大阪文化祭奨励賞受賞。

東京芸術大学 音楽環境創造科 後藤研究室 実行委員会

問い合わせ先電話番号またはメールアドレス:gotolabedu@gmail.com

お問い合わせ先リンク:https://gotolabedu.geidai.ac.jp/incursion/