Max Summer School 2024
今年もMax Summer Schoolが開催されます。
Web: https://maxsummer2024.geidai.ac.jp/
主催
東京藝術大学 Maxサマースクール実行委員会
日時
2024年 7月29日 (月) 〜 8月2日 (金) 10:00~18:00
7月29日 ~ 8月1日: ワークショップ
8月2日: コンサート
7月29日: ミラー・パケット 基調講演
注意:今年のイブニングセッションとコンサートは一般公開しません。Maxサマースクール受講者のみの参加できます。対面の参加者は東京芸術大学の会場で、オンラインの参加者はワークショップの同じZoomのリンクで視聴できます。
会場
東京藝術大学 千住キャンパス 第7ホール、オンライン
講師
ジェラルド・アサヤグ (IRCAM)、ミカエル・マルト (IRCAM)、マルコ・フィオリニ (IRCAM)、後藤英 (東京藝術大学)、森威功 (洗足学園音楽大学)、佐原洸 (洗足学園音楽大学)
持参用具
Cycling’74 Max(デモバージョンでも可) がインストールされたパソコン
参加費
28,000円
参加申込
https://maxsummer2024.geidai.ac.jp/application/
申し込み期間
2024年4月27日(土) ~ 6月5日(水)
定員
75名
*例年、申し込み開始と同時に定員に達します。参加ご希望の方はお早めに申しみをするのをお勧めします。
本件に関するお問い合わせ先
受講内容については
Maxサマースクール実行委員会
申込については
東京藝術大学 千住校地事務室
TEL: 050-5525-2727 (平日9:00~17:00 土日・祝日は休み)
e-mail: senju-shomu@ml.geidai.ac.jp
※お問い合わせの際は,①申し込み者氏名 ②受講希望講座名(Maxサマースクール )③内容 ④申込者連絡先をご連絡ください
概要
今年で7回目を迎える「Max サマースクール・イン・藝大」では、「Max and Improtech」(Maxとインプロテック)をテーマに掲げる。インプロテックはMaxを扱ったAIと即興演奏を目的としたフェスティバルで、Max サマースクール・イン・藝大2024と同時開催となる。ゲストとしては、Maxの父とも呼ばれる、最初の開発者のミラー・パケットが招待される(第1日目の7月29日にミラー・パケットの基調講演が行われる)。IRCAMのジェラルド・アサヤグなどがSoMaxなどAIと即興演奏に関するMaxのテクニックに関するワークショップも行われる。同時に例年通り、Maxを初めて触る人のために丁寧の解説するワークショップも行われる。
ワークショップでは超初級・初級・中級・上級の講義が用意され、参加者各自のレベルに合わせて、Maxをじっくり学ぶことを目標とする。また、技術的解説のみならず、Maxを用いて何ができるか、Maxを結びつけてどのようなパフォーマンスができるか、または、どのようなサウンドが作れるかなど(リアルタイムでのサウンド生成、映像、インスタレーションでの活用など)の知識を極めることも目的とする。
ワークショップは超初級(Maxに初めて触れる人を対象)、初級(チュートリアルの前半レベルの学習者対象)、中級(チュートリアルレベル修了者対象)、上級の4つのレベルに分かれて講義を行う。それぞれの講義では、今回のワークショップのために用意された実例をもとに、各自が持ち寄ったコンピューターで実際にプログラミング作業を行いながら学ぶチュートリアルの形式で進める。また、例年同様、Discordにて、チューターに個別に質問しながら復習や応用が学べる環境も整備する予定である。
今年も東京芸術大学千住キャンパスにて対面とオンラインでのハイオブリッドでMaxサマースクールを行う。
テーマ「Max and Improtech」(Maxとインプロテック)の概要
今年のMaxサマースクールでは、IRCAMのジェラルド・アサヤグ、ミカエル・マルト、マルコ・フィオリニを迎えて開催する。IRCAMはフランス、パリにある国立研究所で、音楽、音響に関する研究、開発をしている、世界で最も権威ある機関である。Maxは元々でここで開発された。ジェラルド・アサヤグ (https://www.ircam.fr/person/gerard-assayag) はIRCAM のミュージカル・リプレゼンテーション・チームにて研究プロジェクトREACH(https://manifeste.ircam.fr/en/news/reach-le-long-chemin-vers-la-co-creativite-humain-machine18/ )を率いている。彼の研究の主な目的は、人間とMaxのAIにより即興演奏、つまり人間とマシンの共同作業によるクリエイティビティにある。Maxの環境にて、すでにSoMax2、OMax、Djazz、Dyci2などが開発された。これらのソフトウェアを中心に、人間とマシンの即興演奏を扱うフェスティバル、インプロテック(https://improtech.ircam.fr )が毎年、開催されている。 今年は東京芸術大学の千住キャンパスにてMaxサマースクールと同時開催となる。
上記のミラー・パケットの基調講演を皮切りに、Mari Kimura、Marc Chemillier、Shlomo Dubnov Jose-Miguel Fernandes、Shlomo Dubnov、Joelle Léandre、Justin Vali、Chemillier、Georges Bloch、Nurith Aviv、Turner Williams, Montera, Kurtagなども発表する予定である。
その他のワークショップでは、近年、話題となっているGENやRNBO (https://www.mi7.co.jp/products/cycling74/rnbo/)も紹介する。Max のパッチより、直接、VST Plug-in、Maxエクスターナルオブジェクト、Webアプリケーション、Raspberry Pi などのターゲットに直接コンパイルできる。RNBOを用いることによって、Max で行った作業をさまざまな形態でエクスポートできる画期的な機能である。
Maxを用いて、具体的にどのような方法ができるのか、それを用いて何ができるか、などの情報を共有できるワークショップはこれまで世界中どこでも行われていない。ワクワクするような内容も多く出てくるだろう。この新たな方法を知って、自分の学校や職場に戻って、友達に見せる際には、驚きの声が聞かれるのは間違いない。
または、あなたがMaxを用いてステージ上に立つパフォーマーとなる契機になるかもしれない。Maxと結びつけることによってこれまでになかったような新たなアイデアを得ることは間違いないだろう。
Maxについて
Max (Max/MSP/Jitter)はグラフィカルなインターフェースを備えたプログラム開発環境である。本来(コンピューター)音楽の作曲のために開発されたものだが、その扱いやすさからリアルタイムによる音響合成、パフォーマンスのためのインタラクティブ・システムなどに用いられるようになった。さらにマルチメディア、映像、インターネットなどを用いたメディア・アート作品にも広く用いられている。
MaxはIRCAMというフランスのパリにある音楽のための研究所・スタジオで開発され、現在はカルフォルニアにあるCycling’74より販売されている。また日本ではMI7 Japan – エムアイセブンジャパンが代理店となっている。